栃木県内を巡る東京オリンピック聖火リレーが3月28日から29日にかけて行われた。
昨年から会期順延となっていた聖火リレーは3月25日に福島県をスタートし、栃木県が2番目の開催県。足利市は、県内の聖火リレー初日の第1区間となった。足利市総合運動場陸上競技場(足利市田所町)での「出発式」は、抽選でチケットを手にした観客らが見守るなか、ウエルカムプログラムや出発セレモニーが行われ開幕を盛り上げた。
出発式で福田富一栃木県知事は「『希望の道をつなごう』というコンセプトの下、一人一人のランナーによって掲げられた聖火がオリンピックの理想である『平和・団結・友愛』をつなぐバトンとなり、コロナ禍でも県民にとって一つの希望の光となれば」と話した。
出発した聖火は12人のランナーによってつながれ、日本最古の学校として知られる日本遺産「足利学校」(昌平町)や周辺の石畳エリア、国宝「鑁阿寺本堂」(家富町)などを経由し、足利市役所(本城町)に到着した。
聖火ランナーを見ようと集まった市民からは「天気も良く、桜が咲く中で見ることができて良かった」「活気が出る」などの声が上がる一方、「思ったより人が来ていたので、密になっていて心配になった」「オリンピックが本当に無事開催されれば良いが」などの声も聞かれた。
29日に栃木県庁(宇都宮市)でフィナーレを迎えた聖火は、30日から群馬県へ移る。