足利市と文星芸術大学(宇都宮市)が10月15日、文化・芸術に関する連携協定を史跡足利学校で締結した。
同大はこれまで、足利学校の学校門や大成殿扁(へん)額の修復、葉鹿仲町屋台のふすま絵修復、和紙による古民家再生、切り絵アニメーションなどを通じて市内の地域活動に協力した。連携協定を結ぶことにより、学生がより活動しやすい環境の整備、地域活性化やまちづくり、人的交流を深めることなどが狙い。
ちばてつや同大学長は、代表作「あしたのジョー」で知られる漫画家。調印式では、「足利は自然と歴史と文化に恵まれた奥の深い、価値の深い、魅力的な地域。若い頃に見たもの、体験したものは体に染み込み、人生を変える。この素晴らしい場所にできるだけ多く学生たちを連れて来たい」と期待を込める。
和泉聡市長は「連携協定によってフィールドワークの機会を増やしていき、より多くの学生に足利の魅力を知ってもらい、卒業後も何らかの形で地域の活動に協力してもらえれば。サテライトキャンパスのような拠点が市内にあれば連携しやすくなり、学生の活動の足場になる」と話した。