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足利で「瞬く皮膚、死から発光する生」展 現代写真家8人が「皮膚」をテーマに

中村綾緒さんの作品は「光」が印象的

中村綾緒さんの作品は「光」が印象的

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 8人の現代写真家による企画展「瞬く皮膚、死から発光する生」が8月25日、足利市立美術館(足利市通2)で始まった。

「東北」をテーマとした田附勝さんの作品の前に足を止める人

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 「命の輝き」の源を探るべく、「皮膚」をテーマに110点以上の写真を展示する。現代写真家の石内都、大塚勉、今道子、高崎紗弥香、田附勝、中村綾緒、野口里佳、野村恵子(敬称略)8人の作品が並ぶ。「命の存在を包み成り立たせるもの」「内と外とを隔てるもの」を「皮膚」とし、統一のテーマにしている。8人は、それぞれが独創的な視点、対象物、手法を用いて表現しているため、作品から受けるイメージは多岐にわたるものになっている。同館学芸員の篠原誠司さんは「この企画展のテーマは『命』。ものの見方や表現方法の異なる8人の写真家の作品を通じて一対となる『生と死』『光と闇』の存在。さらに『死』を意識するからこそ、より強く輝く『生』を感じ取れるのでは」と話す。

 関連イベントとして、学芸員によるギャラリートークに加え、10月3日に写真評論家の飯沢耕太郎さんを招いて講演会を開くほか、写真ワークショップ(9月19日)、トークイベント(10月24日)などを企画する(要事前申し込み)。篠原さんは「作品に触れながら館内を歩くことで、見に来た方それぞれが作品から多くのものを受け取ることと思う。鑑賞して回る数十分が皆さんにとって特別な時間になれば」とほほ笑む。

 開館時間は10時~18時(入館は17時30分まで)。休館日は月曜(祝日の場合は翌日)と9月23日。観覧料は、一般=710円、高校・大学生=500円、中学生以下無料。11月3日まで。

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