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足利で「フードパントリー」 食品ロスを減らし無償配布で生活を支援

 「フードバンクあしかが」代表の高沢友佳里さん

 「フードバンクあしかが」代表の高沢友佳里さん

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 フードバンクあしかが(足利市大町、TEL 070-5080-6258)で8月1日、新型コロナの影響などで食料に困っている人を対象にフードパントリー(食品の無償配布)が行われた。

集まった食品 来場者が選びやすいよう並べられている

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 家庭や企業から提供された余剰の食品を集めて食品ロスを減らし、生活の困窮などで食の支援を必要とする人に提供する活動で、「フードバンクうつのみや」など県内のフードバンク5団体が6カ所の会場で同時開催した。

 当日は同団体が米や野菜、缶詰、日持ちのするレトルト食品やお菓子、調味料など50人分の食品を用意した。足利会場では、訪れた人が家族構成や環境に応じて紙袋を受け取り、選んだ食品を入れられる範囲で好きなだけ持ち帰れるようにした。仕事が4月で無くなったという男性や海外からの留学生などが訪れ、代表の高沢友佳里さんらと会話しながら選んだ食品を手に取る姿が見られた。時間内に8人が食品を受け取ったほか、食品の提供に3人が足を運んだ。

 同団体は今年4月に設立。高沢さんは「食の支援をする必要性は以前から感じていた。3月、コロナの影響で『明日、食べるものがない。米1合しか残っていない』という家庭がある、と市の保健師を通じて知り、子ども食堂などで食べ物を集めて支援したのが設立のきっかけ。取り組む覚悟が決まった」と話す。「食の支援のみを行うが、困っている人の情報を公共機関や専門家につなげることもある。『食』に困っている方は、他の面で支援が必要なことも多い。近くに心当たりのある人がいたら、情報をお知らせいただければ。家庭で余っているものがあれば、持ってくるなど活用していただければ」と呼び掛ける。

 利用に関する相談や食品などの寄贈の問い合わせはフードバンクあしかがまで。

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