「~こころを育む~伝統文化こども花教室 足利」が7月26日、足利市生涯学習センター(足利市相生町)で開講した。
「伝統文化こども花教室」の開講式で、武政さんの話に真剣な表情で耳を傾ける受講生
2016(平成28)年から開講し、今年で4期目。講師の華道家元池坊教授の武政康芳(こうほう)さんが、伝統文化に関する活動を計画的・継続的に体験・修得できる機会を提供することを目的として小学6年生までを対象に開講。本年度は再受講者用の中級クラスが11人、初級クラスは21人で全8回の講座を予定している。新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、座席は一定の間隔を空けて設け、初級は2クラスに分けた。
開講初日、中級クラスは生け花の配分や「役枝」と呼ばれる花材の役割を考えながら、水盤に「自由花」を生けた。初級クラスは花に触れ、自分で切って生けることから始まり、講師の指導の下、メーンとなる花を決め花材同士が重ならないよう生けることを学びながら、作品を完成させた。
緊張していた様子の子どもたちも、時間がたつにつれて少しずつ笑顔を見せ、花を生ける時には真剣な表情ものぞかせた。市内在住で小学5年の田口柚花さんは「メーンのヒマワリを目立たせることができるように、周りの花を生けられたので満足」と振り返る。
武政さんは「新型コロナウイルスの影響を考え開催自体を考えたが、想定外に満席となった。授業開催の際には、チェックシートなどを用いてスタッフ全員で緊張感を持って感染症対策を行っていく。花を生けることは自由で楽しいと知ってもらえれば」と話す。