レストラン「南青山 Essence(エッセンス)」(東京都港区)のオーナーシェフ、薮崎友宏さんの「足利マール牛 肉まん」が、さくら歯科(足利市福富町)で販売されている。
薮崎さんは2015(平成27)年、結婚を期に足利に移住。店で使う野菜を足利の畑で育て、市内でもイベントを行うなど、東京で仕事をしながら同市と行き来する生活を送る。2019(平成31)年2月より、足利市親善大使の「あしかが輝き大使」を務める。薮崎さんの妻で、さくら歯科院長の蛭川沙織さんは足利市出身。同店と薮崎さんのSNSに加え、同院でも肉まんの販売を始めた。
「足利マール牛」は「ココ・ファーム・ワイナリー」(田島町)で出たブドウの絞りかすを肥料に混ぜて育てた「長谷川農場」(県町)のブランド牛。肉まん誕生のきっかけについて、薮崎さんは「2年ほど前『足利マール牛のバラ肉を使った料理ができないか』と長谷川さんに相談されたことがあった。2月に市内の保育園で薬膳の食育講座を開いたときに肉まんを作り、振る舞うと好評だった」と話す。
新型コロナの影響で来店客が減ったことから通販を始めることに。薮崎さんは「SNSで宣伝し、3カ月で3000個弱の注文があった。妻の協力で歯科医院でも販売できることになった」と話す。「肉まんは店のメニューと同様、化学調味料を使っていない。タケノコとシイタケは栃木産」とこだわりの点について説明する。冷凍での販売で、「自宅で蒸すのがお勧め」だという。レンジで温めて食べることもでき、温め方の説明書が付いている。
価格は650円(通販の場合は送料別)。さくら歯科での販売は診療時間の9時30分~11時・14時30分~17時45分(土曜は14時~16時)。日曜定休。売り切れの場合は取り寄せ。