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足利の高校生が初の個展「しわをみる」 祖母や恩師に刻まれた魅力描く

作品「顔」「小松先生」の前で。早川さんと祖母の和代さん

作品「顔」「小松先生」の前で。早川さんと祖母の和代さん

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 早川温人(はると)展「しわをみる」が3月1日、「西門-SAIMON-」(足利市家富町)で始まった。

「西門-SAIMON-」入口

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 早川温人さんは3月2日に足利工業高等学校で卒業式を終えたばかりの3年生。2019年3月、趣味で同市の「アトリエ造形美術」に入会。主に自宅で祖母や写真部顧問の教諭を描いてきた。高校で在籍する産業デザイン研究部の授業を通じて「西門-SAIMON-」のオーナーと出会ったことで、今回初めての個展開催に至った。

 「しわをみる」のタイトルにもある通り、作品のメインとなっているのは描かれている人物のしわ。自身の祖母を描いた「顔」は今回、一番の象徴的な作品だという。早川さんは「朝起きてすぐに会うのが祖母や祖父。日々の生活の中でフライパンを握る手や、新聞を持つ手にしわがあることに着目した。しわは日々の積み重ね。長く生きてきたという証であり、魅力でもあったので丁寧に表現したかった」と話す。

 写真部顧問の教諭を観察し、本人には内緒で描いたという「小松先生」。早川さんは「高校時代、一番お世話になった人。絵を描くきっかけをくれ、自分の道を示してくれた人。恩を感じているし、祖母や祖父と同じくらい大切な人」と先生を描くことになった理由を明かす。個展を見に来た小松教諭は「まさか自分の顔があるとは思わなかった」と驚いたという。

 早川さんの祖母、和代さんは自分の絵について、「恥ずかしい。絵を描いて良いか聞かれたので軽い気持ちで『いいよ』と言った。『もっと若い子を描けばいいのに』と言ったら『しわがないと意味がない』と。よく描けていてびっくりしている」と笑顔で話す。開催3日目、早川さんは「絵を見てもらい、声を聞くことは描くとはまた違った喜びがある。いろいろな人が見に来てくれ、そこからつながりができるので個展を開いて良かった」と笑顔を見せる。

 開催時間は11時~17時(最終日は16時30分まで)。3月8日まで。

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