企画展「安野光雅展 絵本とデザインの仕事」が11月2日、足利市立美術館(足利市通2)で始まった。
安野光雅さんは1968(昭和43)年、「ふしぎなえ」で絵本デビュー。その後、画家、絵本作家、装丁家、デザイナーとして活躍し、「国際アンデルセン賞」をはじめ国内外のさまざまな賞を受賞している。同展では、「ふしぎな絵」「自然科学の絵本」「昔話・ものがたり」「デザイン」という4つの視点から安野さんの作品の魅力に迫る。絵本の原画のほか、絵本そのものや挿絵、装丁した本、ポスターなど、初期から現在に至る活動の全貌を展示。足利の小さな村を舞台にした物語「100年前の女の子」(船曳由美著)のために書き下ろしたカバー画、風景画も公開するが、この作品は安野さんが実際に足利まで足を運び描いたという。
同館学芸員の山下彩華さんは「見どころは絵本だけでなく、安野さんのデザイナーとしての一面にもフォーカスした展示であること。不思議な世界観を子どもから大人までゆっくり楽しんでほしい。足利を描いた作品は今回が初公開なので、美術館に来て見てもらえれば」と呼び掛ける。
開館時間は10時~18時(入館は17時30分まで)。月曜休館(祝日の場合は翌日)。観覧料は、一般=710円、高校・大学生=500円、中学生以下無料。12月22日まで。