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足利市立美術館で「色彩散歩」 「色彩」テーマにした23人の作品120点

飯田善國「うしなわれないことば」はシリーズ13作品が並ぶ

飯田善國「うしなわれないことば」はシリーズ13作品が並ぶ

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 企画展「色彩散歩 -Promenade In Color- コレクション展2023」が8月26日、足利市立美術館(足利市通2)で始まった。

ギャラリートークにて 篠原誠司学芸員

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 同館の5000を超える所蔵品の中から「色彩」をテーマに約120点の絵画、写真、立体作品を選び展示。色彩への強い意識を感じられる作家、加納光於さん、中西夏之さん、和田賢一さん、岡田真宏さん、本田和博さん、長重之さん、飯田善國さん、菊地武彦さんら23人の作品が並ぶ。目に映る色としての色彩のみでなく、心情を表す色彩、視覚を超えた色彩、色彩の一つとしてモノクロームの作品にもスポットを当てた。

 出展作家の加納さんが2021年、同館に寄贈した銅版画のシリーズ作品「波動説」は34点中30点が並び、同展の導入部とした。飯田さんの色彩と文字が結ばれたシリーズ作品「うしなわれないことば」も21点中13点を1つの壁面に展示する。特別展示室では、関連展示として「色彩のてざわり」を開く。色彩への高い意識を持ちつつ、制作に異なるアプローチで臨む3人の作家、さいとううららさん、福山知佐子さん、落合京さんに着目し、3期に分けた連続個展で作品を紹介する。

 同館の篠原誠司学芸員は「色彩というテーマを通じて会場を巡ることで、現代美術の面白さを直感的に感じてもらえれば。近年はなかなか展示できなかった大きなサイズの作品、30年ぶりの展示となる作品もあるので、この機会に楽しんでほしい」と来館を呼びかける。

 開催時間は10時~18時(入館は17時30分まで)。月曜休館(祝日の場合は翌日)。入館料は、一般=710円、高校・大学生=500円、中学生以下無料。10月22日まで。

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