足利のギャラリー「勝靖庵(しょうせいあん)」(足利市葉鹿町)が8月6日、オープン1カ月を迎えた。
同ギャラリーは、市内で7カ所の社会福祉施設を運営する社会福祉法人「渡良瀬会」が開設。1階には、施設の利用者が制作した絵画、織物、粘土細工、折り紙、映像、紙箱造形など50点を展示する。2階には先代理事長夫妻の書や所有していた茶器、扇子、能面などの美術品を展示する。
同ギャラリーは先代理事長夫妻の自宅だった建物を職員の研修所として利用していた。しばらくの間空き家になっていたが、昨年夏に施設職員が「利用者の作品を展示するギャラリーとして活用してみては」というアイデアが出たことを受け、7月6日にオープンした。
同ギャラリーのアートディレクターを担当する渡良瀬会の中島正道さんは「近年、障がい者アートが注目されているが、法人内で利用者の作品を常設展示できるギャラリーがあるところは珍しい。オープン1カ月と間もないので手探りの状態で運営を進めている。利用者家族に利用者の施設内での生活や日中活動の様子を知ってもらう場所となっている」と話す。
展示は金曜のみ公開。10時~15時30分。見学無料。要予約。予約はかしわ荘が電話(TEL 0284-62-0227)で受け付ける。