足利の「cafebar papatol(カフェバル パパトール)」(足利市福居町、TEL 090-3589-3500)が1月9日、オープンして1カ月がたった。
店主の斉藤亨さんは北海道出身。東京都の大学に進学し、転職のため足利へ移住した。学生の頃からコーヒーが好きで、さまざまな豆を自分でドリップして楽しんでいたという。2年前、知人から頼まれたコーヒーのワークショップが好評で、2021年11月から月に1度シェアスペース「TATEBAYASHI PUBLIC HOUSE」(群馬県館林市)でコーヒー店を営業するようになった。
店舗開業のきっかけについて、斉藤さんは「もともと老後はキャンピングカーで旅をしたいと車を手に入れた。その車をキッチンカーに改造して店を持てたらと思い、準備を進めていたところ、たまたま縁があり、妻と出会うきっかけになった場所で店をオープンできることになった」と話す。店名は斉藤さんの名前「亨(とおる)」から付けた。店舗は、斉藤さんと妻の清美さんが2人で改装した。
コーヒーは2種のハウスブレンド(500円)を提供。コーヒー豆販売店「ワイズカンパニー」(群馬県邑楽町)で斉藤さんの好みに合わせて焙煎(ばいせん)したものを、斉藤さんがブレンドしているという。斉藤さんは「ハンドグラインダーでひいた豆をハンドドリップで抽出するため、提供に時間がかかるが、ゆっくりした時間も楽しんでほしい」と話す。
ランチタイムは、メキシコ料理「タコス」の具をごはんにのせた「タコライス」(1,000円)、懐かしい喫茶店の味をイメージしたという「昔ながらのナポリタン」、焼き目をつけたタマネギを10時間以上煮込んで作る「玉ねぎカレー」(以上800円)の3種を提供する。カフェタイムは、トンカ豆を使った「チーズケーキ」や、清美さん手作りのベリーシロップを使った「ベリーサワーおーれ」(以上500円)が人気。バルタイムは、揚げた手羽中にオリジナルのソースを絡めて食べるバッファローウイング(3本500円)がおすすめだという。
清美さんは「素材はなるべく自家製のもので、時間をかけて丁寧に作っている。今はメニューが少ないが、これから皆さんに育ててもらって増やしたり、改良したりしていく。こんなメニューがあったらいいなをリクエストしてもらえたら」と話す。
営業時間は、ランチ=11時30分~14時、カフェ=14時~17時、バル=17時~22時。駐車場あり。店舗は時間貸しにも対応しており、サークルや教室などにも利用できる。