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足利で地域づくりを考える講演会 「関係人口」を鍵に

講演を行うジャーナリストの田中輝美さん

講演を行うジャーナリストの田中輝美さん

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 島根県出身のジャーナリスト、田中輝美さんによる「関係人口をつくる ~地域との多様な関わり方を考える~」をテーマとした講演会が6月17日、足利のカフェ「マチノテ」(足利市伊勢町3)で開催された。

講演会の模様。市外・県外からも参加があった。

 田中さんは雑誌「ソトコト」(2018年2月号・特集「関係人口入門」)などのメディアで取り上げられ、「関係人口をつくる」(木楽舎)の著書がある。田中さんが講演を行うのは、栃木県では足利市が初めて。

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 これまでも常に地方再生に関心を向けてきた田中さん。拡大・成長が終わり、減少・縮小に入っているこの日本で、地方はどうなっていくべきか、島根県のケースをモデルとして講演した。

 「関係人口」とは、必ずしも定住を条件とせず、観光という交流だけでもない、その間に位置し、地域や、地域の人たちと多様な関わり方をしながらつながっていく人たちのことを指す。「関係人口をいかに増やしていけるかが、これからの地方にとって課題解決の糸口になる」と田中さん。「地域にとっては、『人口』が減っても『人材』を増やすことができ、私たちも、それぞれのやり方で地域に関わることで、居住地以外の地域の『関係人口』になることができる」という。

 当日は、足利市内外からの参加者も熱心に耳を傾け、質問コーナーでは田中さんが直接、それぞれの状況に応じたアドバイスを行った。

 足利市内の参加者、尾崎佳代子さんは「今回の話を聞いて、その土地に住んでいなくても、地域を支える方法があることが分かった。自分にできることから行動してみたいと思う」と話していた。