足利市が9月6日、「部活動指導員・外部指導者登録バンク」を開設した。
近年、生徒および教員の人数が減少し、学校教育現場で課題となっている部活動の維持のため、指導員を確保することを目的に開設。主に中学校の部活動指導員を外部から通年で募集、登録する。栃木県では昨年7月に開設し、募集を行ってきたが、市町村単位での募集は県内で同市が初めてとなる。
募集は「部活動指導員」と「外部指導者」の2種類。「部活動指導員」は会計年度任用職員として雇用され、単独で部活動の指導、引率を行うことができ、報酬は1時間1,400円。「外部指導者」は教育委員会からの委託で、顧問と一緒に無報酬で指導に関わる。「外部指導者」として指導経験を積んでから「部活動指導員」としての登録も可能。応募資格は指導する部活動に関わる専門的な知識、技能に加え学校教育に関する十分な理解がある者、および栃木県のバンクに準じた8つの項目のうち5つを必須とした資格取得が条件。
学校教育課の岡部陽一課長は「入りたい部活がある、自分の部が存続するということが生徒の意欲につながり、有意義な学生生活を送れることを期待する。子どもたちの豊かな教育活動の一環として生徒と関わってほしい」と呼びかける。
申し込みは、市ホームページで書類をダウンロード、必要事項を記入し郵送もしくは窓口へ提出する。書類を基に審査、面接を行い、合格者を登録の後、各学校へ配属が決まる。