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足利の飲料メーカー「マルキョー」が70周年 北関東唯一のラムネ製造

「マルキョー」専務の増子春香さん

「マルキョー」専務の増子春香さん

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 足利の清涼飲料水メーカー「マルキョー」(足利市島田町、TEL 0284-72-4047)が2月14日で70周年を迎えた。

「マルキョーラムネ」(150円)

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 1951(昭和26)年、しょうゆ製造会社として創業した同社。その後、戦後の人々の生活が落ち着いていくにつれ、しょうゆの製造を取りやめ、かき氷シロップやジュースなど清涼飲料水の製造卸販売へ舵を切った。

 1978(昭和53)年に看板商品「マルキョーラムネ」の販売を始め、現在、北関東でラムネ製造を行う唯一の会社となっている。発売から40年以上続くが、瓶メーカーのラムネ瓶製造中止に伴い、今年充填(じゅうてん)する瓶をもって同商品の製造は終了となる。瓶の在庫は約10万本で、今年の夏ごろまで販売できる見込みだという。

 2012(平成24)年、子ども世代の減少や小売業の変化によるラムネ市場の縮小を踏まえ、「Cfa Backyard Winery(シーエフエーバックヤードワイナリー)」を設立。同年よりワインを醸造し、2021年12月には、市内の自社畑で収穫し同ワイナリーで醸造した足利産ブドウ100%の白ワインを初出荷した。

 70周年を迎え、増子春香専務は「祖父が立ち上げた会社を、父と共に続けてきたが、よく続けて来られたな、という気持ち。今回、マルキョーラムネは製造終了になるが、私たちは時代の変化に合わせてもの作りを変えてきた。コロナ禍で難しい状況だが、今後も新しいことにチャレンジしていきたい」と話す。

 工場直売所の営業時間は10時~17時。土曜・日曜・祝日定休。

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