足利市立けやき小学校(足利市柳原町)の児童が11月15日・16日と18日、史跡足利学校(昌平町)で清掃奉仕活動を行った。
日本最古の学校として儒学などを教えてきたことで知られる同史跡では、孔子とその弟子を祭る伝統行事「釋奠(せきてん)」開催の11月23日を前に、毎年同小児童による清掃活動が行われている。
清掃活動は、子どもたちの郷土愛や文化財愛護の精神を育てることを目的に、同小が統合し学校名が変更される前から、30年以上続いている。同史跡の奈良聡之さんは「今年は葉の持ちが良く、まだ落ち葉は少なめ。子どもたちは毎年楽しんで掃除してくれるので、助かっている。足利学校のことを知ってもらい、いつまでも覚えてもらえるとうれしい」と話す。
今年は児童289人が3日間に分けて活動を行った。曇り空の16日は、4年と2年の児童87人が各家庭から軍手を持参し、徒歩で同史跡を訪れた。4年生は慣れない手つきで竹ぼうきを使って落ち葉を集め、2年生が山になった落ち葉を袋に入れていった。
4年の児童からは「葉っぱが多い」「地面を掃く音が気持ちいい」「ほうきの使い方が難しく、指が痛くなってきた」などの声が聞かれ、会話をしながら熱心に清掃する姿が見られた。