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足利ゆかりの刀剣「山姥切国広」再来 市制100周年記念展で

山姥切国広(個人蔵) ※足利市提供

山姥切国広(個人蔵) ※足利市提供

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 足利城主に仕えた刀工・堀川国広作「山姥切(やまんばぎり)国広」(国重要文化財)が2022年2月11日~3月27日、足利市立美術館(足利市通2)で展示される。同市が20日、発表した。

展示作品のひとつ「伏見版木活字」(圓光寺蔵・京都市左京区)/足利市提供

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 堀川国広は、安土桃山から江戸時代初期を代表する刀工とされ、展示する刀剣は国広の傑作といわれている。擬人化した刀剣を育成するオンラインゲーム「刀剣乱舞」でも人気のキャラクター。

 同市市制100周年記念特別展「戦国武将 足利長尾の武と美-その命脈は永遠(とわ)に-」の一部で、同刀は5年ぶりの展示となる。2017(平成29)年の展示では、ゆかりの地での展示に海外からも刀剣ファンや、通称「審神者(さにわ)」と呼ばれるゲームファンが訪れ、期間中の入館者が3万人を超えた。

 展示は、歴代の足利長尾氏が愛した多彩な芸術文化や関連作品など、足利学校へ受け継がれる学びの文化と共に紹介する。主な作品は、同市出身の狩野派の絵師、狩野興以(かのうこうい)画「猿猴捉月図(えんこうそくげつず)」や、同学校9代目の校長職に当たる庠主(しょうしゅ)の三要が徳川家康から与えられた「伏見版木活字(ふしみばんもっかつじ)」など。

 前回の展示から継続的に刀剣キャンペーンに取り組んできた飲食店の「プラザハマダ」(通2)店主、浜田陽一さんは「再展示の情報を聞いた時は耳を疑ったが、2017年の熱狂と興奮が脳裏に蘇った。当時足利に来ていただいた『審神者』の皆さんに再会できる喜びと、再展示に尽力いただいた関係者の努力、刀の所有者への感謝を込めて成功を祈る」と話す。

 新型コロナウイルス感染症対策として入館予約システムを導入。9月~10月には予約開始時期を決定する。

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