足利のカフェ「八蔵(はちくら)」(足利市大門通)が7月10日、移転リニューアルした。
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同店は足利出身の店主・梁川健人さんと妻の理紗さんがコーヒーや手作りのケーキ、軽食を提供する。2018(平成30)年4月13日、鑁阿寺(家富町)の西門近くにオープンし、今年で3周年を迎えた。これまで、店内でのイベント開催のほか市内のイベントにも度々出店してきた。
地域の人を中心に常連客が増えてきたが、今年2月に営業スペースの縮小を余儀なくされたことを機に、梁川さんはコロナ禍での営業を考え、より広い店舗への移転を決意した。新店舗の一部リノベーションは、あえて家族や同店に出入りする仲間たちの手で行った。健人さんは「店を作る過程を知ってもらえる滅多にない機会。子どもたちをはじめ、参加者の身長を柱に残したので、子どもたちが店と一緒に成長していくのを、これからも見ていきたい」と話す。
移転をきっかけに、これまでと違う客層も増え、店舗縮小後から足が遠のいていた常連客が戻ってきたという。
ケーキや焼き菓子を担当する理紗さんは「以前は別の場所でケーキなど作っていたが、移転後は製造もカフェと同じ場所になり、お客さんに近いところに居られるのがうれしい。反応も見られ、お客さまの一言が新しいお菓子作りのヒントになる」と笑顔で話す。健人さんは「オープンから3年、ずっと走り続けている感じ。店を長く続けられるため、地域とのつながりを大事にしている。昨年、両親のそば店が40周年を迎えたので、自分たちも40年続けたい」と抱負を語る。
営業時間は11時~20時。月曜・第2火曜定休。