7月11日の大雨により、足利市内各所で停電や倒木などの被害が確認された。
枝が折れた樹齢650年の大イチョウ(7月12日15時30分ごろ撮影)
梅雨前線の影響で宇都宮地方気象台は11日、足利市に15時29分に大雨警報、15時33分に洪水注意報を発令した。12日、足利市は15時から16時までの雨量が20ミリ、最大瞬間風速は17.8メートルと発表。市内1100軒における停電の一部は、大前町の倒木による電線の切断、本城1丁目では電柱が倒れたことによるものだったことが確認されている。停電は同日23時ごろに全面復旧した。その他の被害状況は、倒木が全18件、道路被害1件、被住宅被害5件、住宅の一部損壊が4件(12日11時30分発表)。
鑁阿寺(足利市家富町)の天然記念物、樹齢約650年、周囲約10メートルの大イチョウは一部枝が折れて落下した。山越忍隆住職は「12日朝のお勤め前、6時半ごろに前を通ったらメキメキという音とともに枝が落下してきた。実際に見ると枝というよりは幹のような太さ。落下によるけが人が無くてよかった」と話す。
同市危機管理課の近藤隆久課長は「これから台風シーズンを迎えるに当たり、気象予報に留意し、各家庭で備えてほしい」と呼び掛けている。