足利工業高校(足利市西宮町)で6月12日、ロボット技術を学ぶ「マイコン講習会」が開かれた。栃木県高等学校教育研究会工業部会ロボット研究委員会主催。
同高に事務局を置く同会が、県職業能力開発協会による2019年度スーパー・テクノロジー・スクール(STS)事業「ロボット技術者の交流事業」の一環として採択されたことで開く講習会。事業の最終年で3年目の開催となる今年は、8月までの全5回を予定している。県内の工業系高校8校の教員15人が参加し、授業などに活用できるロボット技術力の向上と、高等学校ロボット競技大会での上位入賞を目指す。
開校式で、同委員会STS事業・大崎逸夫委員長は「コロナ禍の中、開催できて良かった。先生方の学びの機会、ぜひ今後の実習や課題研究に生かしていただきたい。コロナの中、どういった授業をしているかなど情報交換の機会でもある」とあいさつした。
講習会はレベルに応じて座学や実習に分けて行う。同高の教員が講師となり、この日のために独自にテキストを用意した。テキストは毎年、内容をバージョンアップし、教員らの教養・技術の向上を狙う。
同高・鈴木章吉科長は「県全域から講習に来てもらうことや、講師となる先生方のこれまでの準備など、授業以外のことなので大変だが、何より先生方に教養を高めてもらいたい。教える側の先生にとっても勉強になる。コロナに気をつけながら行えれば」と話す。