足利大学付属高校(足利市福富町)と市内中学校の吹奏楽部による合同演奏会「足利市民会館さよならコンサート」が5月30日、開かれた。
足利市民会館大ホールでの合同リハ(指揮=付属高外部講師の須永真澄さん)
同イベントは、足利大学付属高校と市内6中学校の吹奏楽部によるミニコンサート。昨年、コロナ禍により市内で演奏会を開けなかったため、生徒たちが今月で閉館となる足利市民会館のステージで演奏できるようにと開かれた。同市吹奏楽連絡協議会主催、足利市みどりとスポーツ財団共催。
当日は、午前中に高校生主体の合同練習の後、昼をまたいでリハーサルを行った。コンサートは中学校別に分かれ、高校生を交えた計3バンドに編成。4月に入学した1年生も「ビギナーズバンド」を組み、初めてステージに立つ機会となった。観客は保護者のみ参加とし、感染症対策を取りながら開催した。来場者には同館閉館記念のポストカードが配られた。
同高吹奏楽部の崎山省二顧問は「この高校に勤務して35年だが、中・高生合同で足利市民会館での演奏会は今日が最初で最後となった」とあいさつした。最後は参加校全体、170人を超える生徒による「今日の日はさようなら」で締めくくられた。
同市立協和中学校の影山琴音部長は「最後に大勢で演奏できてうれしい。やっぱり自分は音楽が好きだな、と感じた。市民会館は無くなってしまうが、ここで演奏できたことを心に残し、これからも音楽を続けていけたら」と笑顔で話していた。