「フレディ・マーキュリーが愛した日本と文化×栗田美術館」のコラボレーショントークイベント「クイーンが愛した日本 日本が愛したクイーン」が2月13日、栗田美術館(足利市駒場町)で行われた。
入り口で来館者を迎える「フレディ・マーキュリー」像と栗田館長
イギリスのロック・バンド「QUEEN(クイーン)」のフレディ・マーキュリーが、陶磁器を専門とする同館を訪れた際の足跡をたどる企画展を今月9日から開催している。期間中の毎週土曜日には、フレディと縁の深い関係者によるトークイベントを開催。初日は、70年代のクイーンを数多く撮影した写真家の浅沼ワタルさんと、クイーン研究家でクイーン全曲ガイド著者の石角隆行さんが登壇した。
文化庁委託事業の一環により、近畿日本ツーリストが「フレディが愛した陶磁器を知るきっかけをつくろう」とフレディとゆかりのあった栗田美術館を舞台に、シンコーミュージック・エンタテイメント(東京都千代田区)がイベントプロデューサーとして企画協力することで実現した。初日13日午前の部には45人が来場。感染症対策を取りながらの開催となった。
トークイベントでは、浅沼さんが1975年にロンドンのリハーサルスタジオ「リッチ・ファーム」で撮影した未公開作品から、アルバム「華麗なるレース」のころまでの写真をスクリーンに投影し、貴重なバックステージの写真に来場者からは笑顔が見られ、拍手が起きる場面もあった。
東京都墨田区から来場した野村ジューンさんは「クイーンは中学校のころから好き。写真アートに興味があり、SNSで情報を知って訪れた。スクリーンだけでなく実際の写真も見てみたい」とトークイベントの感想を話した。同館の栗田俊英館長は「文化庁委託事業として音楽とコラボしたのはこのイベントだけ。夏ごろから準備をしてきた。クイーンと陶磁器、双方に新しいファン層が広がれば」と期待を込める。
開館時間は10時~16時30分(最終入館16時)。チケットは、大人=1,250円、小中高生=500円。月曜休館。3月7日まで。トークイベントは専用サイトから申し込む。