栃木県立足利清風高校3年の課題研究で制作した「市内ロケ地マップ」が1月29日、足利市観光協会などへ寄贈された。
同高3年の窪田征樹さん、小和田陽太さん、須永陽成さん、木村幹太さんらが「聖地巡礼隊」として「市民活動支援補助金事業」を活用し、同市と共同で9月から5カ月をかけて制作した。市が取り組む「映像のまち構想」により、市内で映像作品を撮影したロケ地を多くの人に知ってもおうと、4種類のマップをそれぞれ1人1作品担当し、企画・構成・取材を行った。
マップは、市民団体「あしかがよりみちプロジェクト」の「あしかがよりみちマップ」をベースにデザイン。同市「地域おこし協力隊」の中村広菜さんがコーディネーターとして同高を訪問するなどして生徒たちをサポートした。マップの完成に中村さんは「4人それぞれに生みの苦しみがあったのでは。私も彼らに良い刺激をもらい、楽しみながら作ってきた。終わってしまうのは寂しいが良い作品ができた」と話す。
窪田さんは「足利市以外の人が訪れても回りやすいようなルート制作を心掛けた。写真では、聖地を回ってシーンを忠実に再現した。普段見られない施設にも入らせていただき、良い経験ができた」と振り返る。同市観光協会の川連正司専務理事は「市外から来るお客さまが多い場所で配布する。今回は4人それぞれに思い入れのある作品をマップにしたということで、マニアックなお客さまにも対応できるのでは」と期待を込める。
マップは4種類、各2000部ずつ、計8000部。太平記館、あしなび、まちなか遊学館、Aidaccoで入手できる。