足利市が2020年12月、足利の魅力や関わり方を紹介するパンフレット「わがまちスイッチ」を発行した。
担当したのは、足利市移住定住相談センター内の「地域おこし協力隊」。相談を受ける中で、「もっと地域と関わりたい」「どんなアプローチがあるのか知りたい」という声が多かったことから、パンフレットの作成を提案した。パンフレットは、同市に興味を持つ人が自分に合った体験や交流プログラムを見つけやすいよう、フローチャートを活用して解説している。スタッフは「やりたいこと、関わり方の希望はさまざま。それぞれに合った提案ができたらと考えていた。仕組みや取組みが分かりにくいので、分かりやすくなるよう市内のデザイナーと相談して制作した」と話す。
コロナ禍で、地方での暮らしへの関心が高まっているという。同スタッフは「わがまちスイッチアドバイザー」となり、移住・定住を促進するだけでなく、市内にいる若い人や、就職・進学で足利を離れた人、今後地元に戻る人にとって、地域とつながるアプローチの一つになることを目指している。
進学で足利を離れた大学生が新型コロナウイルスの影響で「地元に戻り、地域に関わりたい」と同センターへ相談してきたこともあったという。パンフレットでは、「地域と関わりたい」と希望する人向けのフィールドワークや、足利の自然や農業の体験プログラムなどがあることを紹介している。スタッフは「移住・定住だけでなく、『地域と関わりたいが、どうすればいいのか分からない』という人たちの一助になれれば。気軽にアドバイザーに相談してほしい」と呼び掛ける。
成人式や市内高校の卒業生などに配るほか、足利市移住定住相談センター「Aidacco(あいだっこ)」(伊勢町)にも置いている。