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足利のカフェで写真展 八重山諸島を旅したモノクローム作品28点

壁面や柱に正方形のモノクローム作品が並ぶ

壁面や柱に正方形のモノクローム作品が並ぶ

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 上武幹男さんの写真展「やいまびとのポートレート 八重山諸島を旅して」が1月9日、「artspace&cafe」(足利市通2、TEL 0284-82-9172)で始まった。

上武幹男さん 愛用のカメラを手に

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 足利市出身・在住の上武さんは27歳の時、写真を撮り始めた。人物を撮るのが好きで、よく被写体として選んでいたという。14年前、上武さんが保険の代理店を経営していた50歳のころ、保険業界で合併の動きが盛んになり、大きな代理店の傘下に入った。そのころから、「元気なうちに沖縄など遠いところへ行ってみたい」と旅に出るようになり、初めて訪れた石垣島に魅せられる。足を運ぶごとに触れ合う現地の人々との交流に、次第に歴史や文化にも興味を持つようになり、本や資料などで情報を得ながら繰り返し訪れた。

 同展は、上武さんが50歳~60歳の10年間で八重山諸島に旅した計16回で撮影した作品の中から28点を選んで展示。作品は全て、モノクロームの正方形でそろえる。上武さんは「モノクロームにすることで、『観光』のイメージと一線を画すのと同時に、『昔っぽく』見えることで過去から現在つながる時間の流れのようなものを感じてもらえるのでは」と話す。自然体で写真に収まる若者から、写真を『特別なもの』と捉える年配の姿まで、ポートレートを中心に自然や風景を撮影した作品を展示する。期間中、同カフェでは展示に合わせ「ソーキそば」「ミミガー」「泡盛」など、沖縄料理・ドリンクも提供するほか、1月16日には石井道康さんによる三線のコンサートも予定している(要予約)。

 上武さんは「写真一枚一枚にエピソードがあり、テーマがある。ゆっくり写真を見てもらうことで、見に来た方それぞれが何かを読み取っていただければ」と来場を呼び掛ける。

 営業時間は11時~18時(最終日は16時まで)。月曜・火曜定休(祝日の場合は営業し、翌日休み)。今月24日まで。

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