足利市制100周年を記念し、足利市、足利商工会議所、足利市坂西商工会が「足利の歴史すごろく」を制作した。
2021年に100周年を迎える同市が、「市民の手元に記念に残るようなものを作ろう」と、今年創立60周年の坂西商工会、同80周年の商工会議所と合同で6万部を制作した。100周年のスタートにさまざまなイベントを検討していたが、コロナ禍で開催が難しい状況に。家庭にいる時間が増える年末年始に、市民と共に100周年を共有できるようなアイデアを市職員から募集してできたという。
すごろくは1マス1年となっており、同市の100年間にわたる歴史を年表のようにたどりながら、全100マスをゴールに向かって進む。6カ所に設けた「足利クイズ」や「おみくじ」にはARを活用。すごろくに掲載されたQRコードを読み取り、無料アプリをダウンロード。クイズに正解しスタンプを集めると、足利市マスコットキャラクターの「たかうじ君開運待ち受け画像」が手に入る。
足利の年表に沿って1マスごとに、「わが家の歴史」を直接記入できるスペースも。すごろくのサイコロと駒は100周年記念サイトからダウンロードできる。裏面は2021年のカレンダー。
企画政策課の井汲義晃さんは「家族で会話が弾むような仕掛けを盛り込んでいる。祖父母から孫までの3世代の歴史を振り返って楽しめるのでは。大きなイベントはできないが、100周年のスタートを切ったということを市民の皆さんに示すことができれば」と話す。
市の広報誌「あしかがみ」1月号と共に各家庭に1部配布するほか、1月4日から市役所売店で1部30円で販売する。