「2020足利ほほ笑み花火」が12月19日、渡良瀬川河川敷(足利市岩井町)で開催され、約1000発の打ち上げ花火が来場者を楽しませた。
主催したのは須永花火田島煙火工場(名草上町)。2018(平成30)年までは「クリスマス花火」として開催していたが、代表で花火師の田島浩さんが「台風で被災し、つらい思いをしている人たち、新型コロナウイルス感染の拡大で色んなことを我慢している子どもたちに花火を見て笑顔になってほしい」と考え、昨年から「ほほえみ花火」として開催している。
18時過ぎ、協賛企業の紹介とともに仕掛け花火がスタート。18時15分ごろからDJがかける音楽と共に約15分間、約1000発の花火が冬の夜空を彩った。花火が打ち上げられる度に会場から拍手が湧いた。花火の打ち上げ前には「アルシオーネ・コート佐野」(佐野市)がプロデュースした結婚式が執り行われ、拍手で祝福する来場者の姿も見られた。
田島さんは「コロナでみんながいろいろなものを我慢して、寂しい、悲しい、悔しい思いをしている。子どもたちに笑顔を与えられたら、という気持ちを込めた。大切な方との感動のひとときを過ごしてもらえたならうれしい」と話す。
足利市内から観覧に訪れた杉山真由美さんは「今年は夏の花火大会が中止だったこともあり、いつもよりさらに楽しみにしていた。毎年、少し趣向が変わっている。来年の開催も楽しみ」と笑顔で話していた。
次回は2021年12月25日を予定。来年の開催に向けて市内外の飲食店などに「ほほえみ花火募金玉」を設置し、募金を受け付けている。