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足利で「切り絵会」記念作品展 コロナに負けない世相を表す作品も

統一テーマの「丑年」 個性豊かな作品が並ぶ

統一テーマの「丑年」 個性豊かな作品が並ぶ

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 足利商工会議所友愛会館・市民ギャラリー(足利市通3)で12月11日~13日、「第15回足利切り絵会 記念作品展」が開かれた。

阿部修二会長 自身の作品を背に

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 同会は2008(平成20)年に活動を開始。阿部修二会長を中心に、織姫公民館(通6)で月2回、活動を続ける。会員7人と講師の吉村九虎(こう)さんの作品を中心に、自由テーマの作品と合わせ約60点を展示した。

 第15回を迎えた今回は、統一テーマを来年の干支(えと)でもある「丑(うし)年」のカレンダーとし、会員ごとに技法や表現の異なる「牛」の作品を並べた。2020年の東京オリンピックが延期になったことを受け、過去のオリンピックを題材にした「思い出のオリンピック」コーナーや、「アマビエ」「黄ぶな」「鬼滅の刃(きめつのやいば)」など、世相を表す作品も見られた。

 展示会には近年、3日間で300人近くが訪れリピーターも多いという。例年人気の「体験コーナー」は中止となったが、15回を記念し、入場時に切り絵作品が当たるくじ引きや、過去5年間の作品や活動の様子をファイルにまとめたコーナーを設け、来場者を楽しませた。初日の11日は、来場者が直接作品について説明を受け、会話しながら鑑賞を楽しむ姿や、ファイルを一枚一枚めくりながらゆっくり鑑賞する様子が見られた。「会の知り合いから開催を聞いた」と話す市内の女性は「初めて来場した。美しいだけでなく、奥行きや立体感が感じられる作品に驚いた」と話していた。

 講師の吉村さんは「切り絵は、同じテーマを扱ってもそれぞれの技法や表現が異なり個性が出るのが魅力。コロナ禍で、会の活動も約半年休止したが、9月に再開し、今回の展示も開催できて良かった。たくさんの方に、切り絵を通じて交流を楽しんでほしい。お互いに『コロナに負けない』ように」と思いを込める。

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