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足利市立美術館で「如鳩と沼田居展」 足利出身の画家2人の足跡たどる

企画展初日の様子 如鳩の作品の前で

企画展初日の様子 如鳩の作品の前で

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 企画展「如鳩(にょきゅう)と沼田居(しょうでんきょ)展-いのちの眼で見えるもの」が5月19日、足利市立美術館(足利市通2)で始まった。

沼田居の作品 視力を失いつつあるなか、力強い筆で描く「太陽花之図」

 足利出身の牧島如鳩(にょきゅう)と長谷川沼田居(しょうでんきょ)の作品のほか、遺品など2人の画家の足跡をたどる展示。同館学芸員の江尻潔さんは「2人の性格・作風は大きく異なるが、共通するのは人生の後半に有無を言わせぬ転機が訪れたこと。如鳩は神的体験、沼田居は失明という体験により、晩年に代表作ともいえる作品の数々が遺された」と話す。如鳩は上渋垂町出身で、イコン画家として教会のイコンを描く一方、仏画も手掛け、さらにはキリスト教と仏教の図像が同時に絵に存在する、ほかに類のない作品を制作した。県町出身の沼田居は、如鳩の父に南画を、如鳩に西洋画を学んだ。55歳ごろから視力が減退し、最終的には眼球摘出により全盲となる。全盲となった晩年、10年にわたり描き続け、人生を全うした。

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 江尻さんは「自身の神との出会いを受け入れ、例のない神仏画を描いた如鳩。視力を完全に失うという、画家にとっては不幸この上ないと思える境遇でもものともせず『生きることは描くこと』と描き続けた沼田居。2人は共に肉眼ではなく『いのちの眼』で描いていたのでは。同時期の足利にこのような素晴らしい画家が存在し、師弟関係を結んでいたことは驚くべきこと」と話す。

 新型コロナウイルスの影響で、臨時休館となっていた同館は、感染防止対策を講じての再開となる。ギャラリートーク等の関連プログラムは中止し、当面は県内の在住者に限り入館可能。ウェブサイトでも企画展の様子を見ることができる。

 開館時間は10時~18時(入館は17時30分まで)。月曜(祝日を除く)休館。入館料は、一般=710円、高校・大学生=500円、中学生以下無料。8月16日まで。

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