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100回以上続く伝統行事「足利花火大会」中止に 新型コロナ感染拡大防止で

昨年の「足利花火大会」の様子(写真提供=フセジマ)

昨年の「足利花火大会」の様子(写真提供=フセジマ)

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 足利夏まつり実行委員会が4月16日、「第106回 足利花火大会」の中止を発表した。

花火大会中止を知らせる商工会議所ホームページ

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 1903(明治36)年に始まった同大会は、渡良瀬川田中橋下流河川敷で毎年8月の第1土曜日に開催されている。昨年は3万発の花火が上がり、約54万5000人が来場。県内外から多くの観客が訪れる、足利市の伝統行事となっている。今年は東京オリンピック・パラリンピックに伴い、8月22日に行われる予定だった。

 14日の主催団体長による会議で、新型コロナウイルスの感染拡大防止と、50万人を超える観覧者の安全確保の観点から中止を決定。16日に正式に発表となった。同大会が中止になるのは戦前戦後の10年間と、市内交通事情で中止になった1965(昭和40)年以来、55年ぶり。

 大会は実行委員をはじめ、花火制作、寄付金の提供、交通警備や消防、ボランティアの配置など全市を挙げて準備を行い、その期間は3カ月以上かかる。今回は新型コロナウイルス感染防止対策を含め、市内事業の存続、そして市民の安全を最優先に考えて早期の決定となった。

 足利商工会議所の漆原宏志事務局長は「大会は寄付金やスポンサー企業による提供が半数以上なので、コロナ対策で大変な時にそのお金をぜひ、各企業に充ててもらえたら。今年は商工会議所80年の節目で、盛大に実施する予定にしていただけに残念」と話す。

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