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足利の「名草イワナパーク」が今期営業を開始 台風19号の被害乗り越え

「名草イワナパーク」の芳川代表(左から2人目)

「名草イワナパーク」の芳川代表(左から2人目)

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 「名草イワナパーク」(足利市名草上町)が4月4日、今年の営業を始めた。

土砂災害で流れてきた石や土砂をタイルのように敷き詰めた

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 同施設は2012(平成24)年、前経営者が病気を理由に経営できなくなった釣り堀を、「活き活き故郷づくり」を掲げて活動していた芳川(はがわ)茂さんら7人が譲り受けて立ち上げた。芳川さんは「イワナの養殖は一から勉強。近くで出た杉の間伐材を材料に、一部大工の力も借りながら、小屋やテラスなどほとんどのものを手作りした」と言う。敷地内にはイワナ料理やピザなどを提供する「山のレストラン」もある。初年度の来場者は180人で地元の住民やその家族がほとんどだったが、徐々にリピーターが増え、2018(平成30)年には5000人に達したという。

 2019年10月の台風19号上陸時には、2つある釣り堀が埋まるほど大量の流木や土砂が流れ込み、イワナがほぼ全滅。レストランや、避難した芳川さんらは無事だった。延べ500人近いボランティアが訪れ、11月にはイワナを釣り堀に放すことができるまでに復旧。流れてきた土砂は地面に敷き詰め、大きな石はタイルのように並べた。流木も同施設や「名草遊歩道」の整備に利用したという。

 芳川さんは「いろいろな人や地元企業の協力があり、無事今年もオープンすることができた。今後はシイタケ栽培体験などの他、陶芸教室も始まるので、たくさんの人が観光に来てくれたら」と期待を込める。

 営業時間は9時~17時。営業期間は4月~11月の土曜・日曜・祝日。

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