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足利で障がい者が描くアート展「TAO」 個性豊かな絵師たちの作品展示

近くで見ると絵の表情も変わる

近くで見ると絵の表情も変わる

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 足利市樺崎町にある知的障がい者施設「ルンビニー園」の美術班「樺崎町の絵師たち」のメンバーを含む16人が、多様な画材を使って描いた絵画や作品を展示する「TAO-V 樺崎町の絵師たち TAO(道)のゆりかご」が11月23日、足利市民会館(足利市有楽町)別館展示室で始まった。

篠崎さんが提案した手すきの紙にたくさんの花が描かれた作品

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 「TAO」としては5回目で、市民会館では初の開催。作品の選定・額装などは、アトリエで美術班を指導する篠崎孝司(たかつかさ)さんが行った。アトリエで毎週2回制作活動に取り組む同班は1999(平成11)年から、さまざまなギャラリーで展覧会を開いている。

 篠崎さんは「知的障がいは一つの個性であり、彼らは天性のアーティスト。彼らは例えるとすれば、老子の説く『道(TAO)』の無為自然の境地におり、決まりやこだわりのない世界でおおらかに、ゆりかごに揺られているようだ。天才(絵師たち)には自分の世界があるので、こうしなさいと言ったとしても聞かない」とほほ笑む。これまで絵師たちに個を生かしたアドバイスを行い、夢中で制作に取り組む姿を見守ってきた篠崎さん。「彼らの作品は本物。実際に見に来た人だけが感じ取れる何かがある」と話す。

 初日に夫婦で訪れた市内在住の田部井佳子さんは「誘われて来たが、他に例を見ないような表現の仕方に驚いた。どれも同じようでいて、全て異なる表現が素晴らしく、展示の仕方もすてき」と話していた。

 開催時間は10時~17時(最終日は16時まで)。今月28日まで。

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