「足利八木節女前Japan」が8月11日、織物会館(足利市通3)のホールでデビューライブを行う。
同グループは、足利発祥といわれる伝統芸能「八木節」を若い人たちに継承したいという思いから女性はやし隊として結成。主宰の小田えつこさんは幼い頃から八木節に親しみ、自身も長年八木節のはやしで音頭を取ってきた。2003(平成15)年には「えつこの明るい八木節音頭」を作詞・CD販売した。
小田さんは「2年前にたまたま訪れた『桐生まつり』で八木節を見た。足利の八木節と比較した時に『足利の八木節はこのままでは終わっていくのでは』と寂しさを感じた」と話す。既存のチームではなく「足利の八木節の魅力を伝えることはできないか」とメンバーを集め、10カ月前に練習を始めた。小田さんからスカウトされたというはやし隊メンバー、高校2年生の山田花夏(はなか)さんは「本番で間違えないように頑張って練習していきたい」と意気込む。
「若い人たちを育成するという体制が足利の八木節には無く、八木節に興味を持っている人もいない。足利の無形文化財にも指定されている八木節が無くなってしまうかもしれない現状に危機感を持っている」と小田さん。古来の八木節を守りながらもオリジナルの新しいパフォーマンスを取り入れ、観客にも見るだけでなく参加してもらう。「八木節をやってみたい新しい人がどんどん入ってくれて、代を受け渡すまでが私の使命」とも。
17時開場、17時30分開演。鑑賞料は3,000円(お茶、弁当付き)。7月27日には「通3丁目商店街ナイトフェスタ」に19時頃から出演予定。