足利市内の市立小中学校33校全校の学校給食で7月1日・2日の2日間、地産地消特別献立「たかうじ君メニュー」が提供され、うち4校で生産者を交えて会食会が行われた。
栃木県では「つなげる食育チャレンジ推進事業」として、学校が中心となり家庭や地域等と連携しながら食育活動を実施。同市は地産地消の拡大や食育の充実のため足利産・栃木県産の食材を使った特別献立の日「地産地消を考える日」を設けている。地産地消をより身近に感じてもらえるよう、同市のイメージキャラクターにちなんで「たかうじ君メニュー」と名付けた給食を提供している。
学校給食が地域の生産者や多くの人が関わって作られていることを学び、児童が感謝の心を持つこと。生産者が児童と交流する機会を作り、学校給食への理解を深めてもらうのが狙い。
献立内容は、米・牛肉・ニンジン・ヨーグルト(足利産)と、玉ネギ・牛乳・いちごゼリー(足利または栃木県産)で作られた「ご飯」、「ハヤシシチュー」、「オムレツ」、「いちごヨーグルトあえ」、「牛乳」の5品。
会食が行われた桜小学校・坂西北小学校・けやき小学校・梁田小学校には、農家や畜産家、JA職員、栄養士や調理員、市職員などの生産者が訪れ、児童と会話を交わしながら、普段味わうことのできない給食の時間を過ごした。
児童からは「一緒に食べて、楽しかった」という感想が聞かれたほか、「ハヤシシチューは具材がたくさん入っていておいしかった」、「いちごのゼリーがモチモチしていた」という声も。会食に出席した生産者らは「おいしそうに食べていたので、とてもうれしい」「みんな残さず食べていて偉いと思った」と笑顔で話した。