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新元号「令和」出典の万葉集、足利学校で特別展示 江戸時代に発刊

万葉集5冊目 梅花歌「初春令月気淑風和」

万葉集5冊目 梅花歌「初春令月気淑風和」

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 史跡足利学校(足利市昌平町)は新元号「令和」出典の万葉集を4月6日から5月26日まで、一般公開する。

万葉集が展示される足利学校内の図書館

 今回、公開されるものは1805(文化2)年に江戸時代に木版印刷され発刊された万葉集。「令和」の出典があったのは全20巻ある中の5巻目。1日の新元号発表後、校内の所蔵庫できり箱に保管されていた万葉集の中から「令和」の文字を職員が確認した。

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 日本最古の学校といわれる同所は、中国の書物や平安時代末期以降の国内の古い書物など国宝を含むおよそ1万7000冊を所蔵している。生前、学校の保護に尽力した田崎草雲の遺品を管理していた蓮岱会(れんだいかい)により、1904(明治37)年に寄贈された本の中に万葉集があった。同学校事務所所長、大澤伸啓さんは「万葉集が出典になるとは予想していなかったので驚いた。今回の元号の出典も所蔵書籍の中からいい状態で見つかりホッとしている」と話す。

 同所にはこれまでの元号の由来となった書物の8割以上が残されている。2018年10月には「元号展」と題し、平成や昭和の由来となった中国の歴史書「尚書正義(しょうしょせいぎ)」や、明治や大正の由来となった占いの書「周易注疏(しゅうえきちゅうそ)」などを展示した企画展を開催。市内外から3万人の来場者があった。

 万葉集展示と共に20日からは、とちぎ県南地域歴史文化財コレクションのアフターディスティネーションキャンペーン「歴コレ2019」のイベントに伴い、「明治」「大正」「昭和」「平成」の由来となった書籍も一緒に公開される。「5つの元号が出典された本を一堂に見ることができる貴重な機会」と大澤さんは来場を呼び掛ける。

 開館時間は9時~17時(最終入館は16時30分、ゴールデンウイーク期間の4月27日~5月6日は18時まで)。入場料は、一般=420円、高校生=210円、中学生以下、障害者手帳所持者は無料。

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