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足利・中橋の3連アーチ橋、全国でも珍しい移設工事が完了

「中橋」の3連アーチ橋の中央部の移設工事

「中橋」の3連アーチ橋の中央部の移設工事

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 足利市内の渡良瀬川に架かる「中橋」の3連アーチ橋の移設工事が2月25日、完了した。

移設工事の様子

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 中橋は1936(昭和11)年に開通し、栃木県の土木遺産に指定されている。戦前の堤防基準で造られたため、中橋付近の堤防は周辺より約3メートル低く、防災対策における長年の課題だった。足利市のシンボルとして長年市民に親しまれていることから国、県、市は中橋下流側に3連アーチ橋を移設。自転車歩行者道として整備した後、元の橋があった場所に新しい中橋を建設する。

 3連アーチ橋の移設工事は、国内で数台しかないという750トンクレーンを2台使って行われた。1連アーチ当たりの重量は約250トン、下流側へ約12.5メートル移設する工事は3回に分けて行われ、1月27日に北側のアーチ橋、2月18日に南側のアーチ橋、中央部のアーチ橋が2月25日に移設された。

 栃木県安足土木事務所の寺田武久整備課長は「既存のアーチ橋をつり上げて移設するのは国内で事例がない工事だった。無事に終わりほっとしている。今後、5月を目標に移設した3連アーチ橋の自転車歩行者道の整備を進めていきたい」と話す。

 新しい中橋の開通は2028年春の予定。

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