プレスリリース

失語症支援と共創の新たなステージへ

リリース発行企業:特定非営利活動法人エコロジーオンライン

情報提供:





NPO法人エコロジーオンライン(理事長:上岡裕 本部:栃木県佐野市 https://www.eco-online.org/)はこのたび、「失語症支援」と「当事者による価値創出」を軸とした新たな社会参加促進プロジェクトを始動いたします。
これまで、環境啓発と地域をオンラインで結びつける活動の先駆者として実績を築いてきた上岡理事長は、この経験と視点を、言葉による困難を抱える方々の「語る力」「創る力」の発揮に向けて応用します。

この取り組みは、SDGsに掲げられた「誰ひとり取り残さない社会」の実現にも深く関わるものであり、デジタル・自然・当事者性という3つの軸を融合させる革新的な試みです。


<理事長の上岡裕より>
2024年春、感染性心内膜炎により入院し、心臓手術を受けました。

その影響で脳卒中の後遺症が残り、現在は失語症と向き合いながら生活しています。
言葉で伝えることを仕事にしてきた自分にとって、この変化は大きな試練でした。
同時に、話すことに困難を抱える多くの人の思いや苦しみに共感できるようになり、「インクルーシブ(誰一人取り残さない)」な社会づくりの重要性を強く感じています。
姉の上岡陽江が東京大学と手がける「当事者研究」との連携を深めながら、多様な立場の人々と共に、より広い意味でのSDGsを実践していきたいと思っています。

■ 主な新規プログラム概要
1.「失語症当事者トークルーム」(オンライン・サロン型)
週1~2回、Zoomを活用して、失語症当事者同士がテーマに沿って語り合うオンライン対話セッションを開催します。

主な内容:
・「日常生活の工夫」「ITツールの活用法」「仕事の悩み」などの多様なテーマ設定
・発言ペースに配慮した柔軟な構成、ICT補助(写真・文字・ジェスチャー)を積極活用
・当事者自身が「語り手・進行役」として関わることで、自己肯定感の向上を促進

2.「テーマ別講演&サロン in 里山」(リアル+オンラインの融合型イベント)
「失語症×自然」「ICT×介護」などをテーマに、自然豊かな里山環境での講演会と対話型サロンを組み合わせたハイブリッドイベントを実施。Zoomを通じて全国からの参加も可能です。

主な内容:
・里山会場でのショート講演(失語症、福祉、IT活用に関する最新知見)
・テーマ別トークサロン(現地とオンラインを接続)
・里山の癒し効果を活かし、安心して参加できる環境づくりを目指します

3.「SNS・動画配信で繋がる失語症コミュニティ」
Zoom講演や対話セッションの内容を編集し、YouTubeやSNSで動画コンテンツとして公開。
当事者による短い語りを切り出し、より多くの人々へと発信していきます。

目的:
・社会全体の失語症理解の促進
・共感を通じた支援・寄付・講演依頼の獲得につなげる広報展開

4.「生成AIを活用した社会参加応援」
ChatGPTなどの生成AIを活用し、脳の障害をもつ当事者が物語や企画を創り出す創作活動を支援します。身体や言葉に制限があっても、「伝えたいこと」を形にできる社会を目指します。

目的:
・脳卒中後の障がい者が「創作で生きる」道を切り拓くモデル事例
・高齢者や障がい者のデジタル創造活動を牽引するロールモデルの提示
・「福祉×テクノロジー×アート」の融合による新しい社会価値の創出
・「誰もが物語を紡げる」ことの希望と証明


■ 今後の展望
エコロジーオンラインは、今回の取り組みを通じて、インクルーシブな社会づくりに貢献するとともに、環境・福祉・ICTの枠を超えた次世代型のNPOモデルを提示していきます。
自然と人、人と人、そして人とテクノロジーがやさしくつながる社会を目指し、私たちはこれからも挑戦を続けます。

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