株式会社TKC(本社:栃木県宇都宮市/代表取締役社長:飯塚真規)は、4月1日、本年度の新入社員131名を迎え、ホテル東日本宇都宮(栃木県宇都宮市上大曽町492-1)にて「2025年度 入社式」を執り行いました。
新入社員は4月16日まで、全体研修として「TKC社員としての基礎(当社の事業活動および市場環境など)」と「社会人としての基礎知識」を学ぶほか、配属後も1年間をかけてそれぞれの職種に応じた専門研修を受け、業務に必要なスキルを身に付けていくことになります。
以下に「入社式の概要」および「社長あいさつ要旨」をご紹介します。
【入社式の概要】
1.新入社員数
131名(うち高卒者15名)
2.配属先
開発部門、営業部門、運用部門(データセンターなど)
3.配属日
4月21日(月)
【社長あいさつ要旨】
代表取締役 社長執行役員 飯塚 真規
当社は、本日131名の新入社員を迎えました。
役社員一同、皆さんの入社を心より歓迎いたします。
●自ら足を踏み出し変化の先頭に立つ
いま私たちを取り巻く環境は、この数か月で大きく変化しました。アメリカではトランプ大統領が再選を果たし、アメリカ第一主義を掲げて大なたを振るう一方で、ウクライナやイスラエルの戦争は終わる気配がありません。
また、生成AIの登場によって、私たちの仕事の仕方も大きく変わってきています。
私たちは、まさに歴史の教科書に載るであろう時代を生きていると言っても過言ではありません。
では、大きく変化している時代をどのようにすれば乗り越えることができ、次の成長に繋げていけるのでしょうか?
経営学者のピーター・ドラッカーは、その著書『チェンジ・リーダーの条件』で、「変化はコントロールできない。できるのは変化の先頭に立つことだけである。」と言っています。
つまり、「変化」を「機会(チャンス)」として捉え、自ら足を前に踏み出すこと。そして、その先頭に立つことが重要であると言っています。
では、当社は、どの方向に足を踏み出そうとしているのでしょうか?
●TKCの事業目的
これを理解するためには、まず「TKCは何をする会社なのか」を理解することが必要です。これは定款に「事業目的」として記されています。そして、この目的を実現するための基本的な考え方が「社是」と「経営理念」です。当社の社員であれば、この考え方をDNAにまで刻み込んでおくことが期待されています。
TKCは、「会計事務所の職域防衛と運命打開」と「地方公共団体の行政効率向上」を事業目的、つまり達成すべき目標として事業を展開しています。これは今後も変わることはありません。
そして、「自利とは利他をいう」という言葉を社是としています。
社是というのは、会社そのもの、あるいは常に追求し続ける理念という意味です。「自利利他」は、「他者の利益を実現すること。そのことが自分の利益、幸せである」という考え方です。
つまり、「お客さまの立場から私たちが何をなすべきかを考え、行動し、お客さまの期待を超えるサービスを提供すること」と理解してください。
そして、この自利利他という社是に従って、事業目的を具体的に実現するための行動指針が「顧客への貢献」という経営理念です。
当社では、「顧客への貢献」を実践する方法を以下のように具体的に定めています。
私たちは、お客様の繁栄のために、
1.お客様の事業の成功条件を探求し、
2.これを強化するシステムを開発し、
3.その導入支援に全力を尽くします。
お客様への貢献は、私たちの喜びです。
皆さんから入社にあたってのメッセージ(抱負)を頂戴しましたが、その中にも「自利利他」あるいは「顧客への貢献」という理念に共感したという入社の動機が記載されており、とても頼もしく思いました。
●今、私たちのお客様は多くの課題を抱えている。
では、私たちのお客様は、今、何に困っているのでしょうか? インンフレと日本銀行の利上げは、経済的に大きな変化をもたらし始めています。この影響を受けた中小企業は業績が悪化し、インフレで経費は増えていく。また、世界中の物流が途切れ始めていることで、多くの業種がこれから非常に困難な状況に陥ることになります。廃業や倒産する会社ももっと増えていくでしょう。
会計事務所であれば、こういった会社の経理や資金繰りを支援する。地方公共団体であれば、通常の業務に加えて、地域経済を下支えするための政策を打っていくことが目下の重要課題になっています。
私たちは、こういった状況にあるお客様をシステムと現場での支援によってサポートしています。
つまり、今までの話しをまとめると、私たちは、全国の会計事務所、中小企業、そして市区町村の立場から、今、そして近い将来に必要とされることは何かを考え、具体的に行動し、お客さまを支援する会社だということです。
TKCは、「顧客への貢献」を通し、お客様を支援し、それがそのまま皆さんの成長にも繋がるという考え方をしている会社なのです。
もちろん、皆さんがいきなりこういった業務に取り組むというのは難しいでしょう。そのため、当社は皆さんに対する研修等を通じてできる限りの学習の機会を提供することをお約束します。
●ともに「顧客への貢献」の実現を目指そう
皆さん、夢を持ち、志を高く持ってください。
TKCは、「顧客への貢献」という理念のもと、日本の会計事務所と中小企業、そして市町村の職員さんを支援することで、日本がより良い国になれば良いと思っている会社です。そして、この理想を実現するために具体的に行動しています。
今日入社された皆さんと、こういった社会的に意義のある事業に取り組めることを嬉しく思います。
皆さんのTKCへの入社を、こころから歓迎します。共に頑張りましょう。