東京建物株式会社と東京建物リゾート株式会社は、東京建物リゾートが「小山ゴルフクラブ」(栃木県小山市、以下「小山GC」)を保有する新小山カントリー倶楽部株式会社の全株式を取得し、2025年4月1日より小山GCの運営を開始することをお知らせします。
東京建物グループの約26年にわたるゴルフ場運営ノウハウを生かし、クラブハウスの建替えやDXを活用したコース管理業務の効率化とコース品質の向上、電磁カートの導入等、2029年までの5年間でさまざまな追加投資を予定しており、プレイヤーの満足度向上を追求したゴルフ場運営を行ってまいります。
小山ゴルフクラブ 6番ホール
東京建物リゾートが運営するゴルフ場は、小山GCの取得により、13コースとなります。また、東京建物グループによる新規のゴルフ場取得ならびに運営は、都ゴルフ倶楽部(山梨県都留市、2008年取得)以来17年ぶりとなります。
東京建物リゾートでは、顧客満足度調査を基に、ラウンド時間管理の強化やコースコンディションの改善などのお客様の満足度向上策を徹底しており、多くのゴルファーの支持をいただいています。小山GCにおいても、ゴルファーのクラブライフ充実のため、各種リニューアルやコースクオリティの向上、サービス品質の強化等を図り、訪れる皆さまにさらにご満足いただける環境づくりに取り組んでまいります。
【本リリースのポイント】
・ 東京建物グループとして17年ぶりの新規取得ゴルフ場となる「小山ゴルフクラブ」の運営を2025年4月1日より開始。
・ 2029年までの5年間で、クラブハウスの建替えやDXを活用したコース管理業務の効率化、電磁カートの導入等の大規模追加投資を予定。プレイヤーの満足度向上に貢献。
近年のゴルフ場運営の課題
経済産業省「特定サービス産業動態統計調査」によると、ゴルフ場利用者数は、2024年には前年比▲2.0%の1,031万人と緩やかに減少したものの、2021年以降、1千万人超で推移しています。一方、2025年には、長年ゴルフ場利用者のメイン層であった団塊の世代が後期高齢者となることで、この先の利用者数の減少が予想されており、高齢者に対応したコース運営による既存プレイヤーの維持に加え、新たな顧客層の開拓が求められています。また、近年コース管理従事者やキャディなどの人材確保が大きな経営課題となっており、限られた人材で、効率的かつ質の高い運営をすることが求められています。
小山GCの運営方針と追加投資の内容
東京建物リゾートでは、これまでもコース管理業務や受付業務などのDX化やゴルフ場ごとの顧客ニーズにあわせたサービスの最適化などにより、顧客満足度向上の追求と効率的な運営の両立を実現してまいりました。小山GCにおいても、2029年までの5年間にわたり大規模な追加投資を行います。開業以来65年の伝統を尊重しながら、クラブハウスの建替えのほか、DXを活用したコース管理など、最新の手法を取り入れたゴルフ場運営を実施することで、既存会員をはじめ、すべてのゴルファーの皆さまに「何度でもプレーしたい」と思っていただけるようなコースにしてまいります。
クラブハウスの建替え
築65年のクラブハウスを刷新します。設計は、東京建物リゾートが運営する白河高原カントリークラブ(福島県西白河郡西郷村)のクラブハウスの設計も手がけた株式会社レーモンド設計事務所が担います。同社は、旧帝国ホテル設計監理のためにフランク・ロイド・ライトと来日したアントニン・レーモンドが1921年に設立し、モダンで品格のあるデザインで定評があります。また、東京建物がマンションブランド「Brillia」で培ったノウハウを駆使し、リニューアルのアドバイザーとして参画します。
【レーモンド設計事務所について】
1921年の設立以来、軽井沢聖パウロカトリック教会、聖心女子学院本館、群馬音楽センター等、モダニズム建築の旗手として多くの作品を創作してきました。ゴルフ場クラブハウスにも実績があり、白河高原カントリークラブのクラブハウス設計(1963年)の他、2024年には東京ゴルフ倶楽部クラブハウス改修の設計監理も行いました。
電磁カートの導入
ゴルファーのニーズが高い電磁リモコン式乗用カートを導入します。近年、記録的となっている猛暑対策の一つとしても貢献します。これにより、1年を通して快適にプレーできるとともに、キャディ付プレーあるいはセルフプレーの選択が可能となります。
DXとアグロノミーを活用したコースコンディションの向上
コース管理業務に「コース管理システム」を導入し、コースコンディションの向上を図ります。このコース管理システムは、土壌分析や葉身分析のデータや気象データを基に、施肥のタイミングや施肥量、病害リスクの予測と薬剤散布のタイミング等を知らせるものです。これまでグリーンキーパーの経験や勘に頼っていたコース管理をDXとアグロノミー(農学)による科学的な管理に変えることでコースコンディションのさらなる向上を目指します。
小山GCの特長
小山GCは、1960年の開業以来65年の歴史と伝統を持つゴルフ場で、以下のような特長があります。
ラウンドしやすく戦略的なコース設計
関東平野北部に広がる18ホールの設計は日本の第1次ゴルフブームに活躍した著名なゴルフ設計家のひとりである間野貞吉氏。戦略性がありながら、全体的にフラットで、コース間のインターバルも短く、プレーしやすいコースです。
四季折々の美しい景観
コース内には、ソメイヨシノをはじめ山桜、江戸彼岸、地元で生まれた品種である思川(オモイガワ)など1,000本以上の桜の木があり、春には桜が咲きほこる中でプレーすることができます。また、紅葉・桃・こぶし・つつじなどの四季折々の美しい景観がプレイヤーの目を楽しませてくれます。
都心からのアクセス
東北自動車道「佐野藤岡」ICから約30分、東北新幹線、JR宇都宮線などが乗り入れる「小山」駅から車で約10分と都心からのアクセスも良好です。「小山」駅からは、クラブバス(予約制)も運行しています。
14番ホール
7番ホール
9番ホール
小山GC概要
東京建物リゾートについて
東京建物リゾートは、ゴルフ事業(河口湖カントリークラブほか合計13施設)、温浴施設事業(「おふろの王様」、「TOTOPA」合計11施設)、ホテル事業(愛犬同伴型リゾート「レジーナリゾート」8施設、リゾートホテル1施設合計9施設)の3事業を展開しています。
東京建物リゾートの各事業を含む「サービス事業の拡大」は、東京建物グループの「中期経営計画 2025-2027年度」(2025年1月16日発表)において、6つの重点戦略のひとつと位置付けられており、“コト消費志向”の高まりに応え、お客様一人ひとりに“感動・喜び・癒し”を提供し続け、事業拡大を図ってまいります。
河口湖カントリークラブ(ゴルフ事業)
おふろの王様 和光店(温浴施設事業)
レジーナリゾート軽井沢御影用水(ホテル事業)
公式サイト:https://www.tt-resort.co.jp/
以上
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