宇都宮ブレックス(以下、ブレックス)のプレシーズンゲーム(PSG)が9月10日に足利市民体育館(足利市大橋町)で行われ、試合開始前にワールドカップ(W杯)出場選手、コーチへの記念品贈呈が行われた。
8月25日~9月10日、フィリピン・インドネシア・日本(沖縄)の3カ国共催で行われた「FIBAバスケットボールワールドカップ2023」。ブレックスからは日本代表として比江島慎選手と佐々宜央ヘッドコーチ(代表ではアシスタントコーチ)が、ニュージーランド代表としてアイザック・フォトゥ選手が出場。同大会で、日本代表チームは48年ぶりに、自力でオリンピック出場権を獲得した。
昨年11月、足利市はブレックスと包括連携協定を締結。今回、W杯での活躍により足利市民に夢と希望を与えたことや、ブレックスのスポーツ振興への寄与などの功績をたたえ、記念品として足利市出身の書家・詩人、相田みつを作「道はじぶんで」色紙の額装を贈呈した。
PSGの試合開始前、佐々ヘッドコーチ、比江島選手、フォトゥ選手がコート中央へ現れると、満員の会場は拍手に包まれた。早川尚秀足利市長、深井製作所(大月町)の深井知(さとる)社長、市内のミニバスケットボールクラブに所属する児童2人が、ヘッドコーチと選手らに花束と記念品を手渡した。
フォトゥ選手は「W杯開催中も、ブレックスファンの皆さんからSNSなどで温かい声を送ってもらい、本当にうれしかった。ニュージーランド代表の一員として、ブレックスの一員として、W杯で戦えたことをとても光栄に思う」と話した。
佐々ヘッドコーチは「ここまで男子バスケットが強くなったのは、Bリーグができる以前からもずっと応援してくださったファンの方がいたから。長い年月をかけてバスケットがメジャーになってきたのもファンの皆さんのおかげで、集大成としてW杯での素晴らしい結果につながったと思う」と振り返った。
比江島選手は「ブレックスで成長したことが、日本代表での良いパフォーマンスにつながってうれしく思う。今後もBリーグ、栃木県を盛り上げていけるよう頑張っていきたい」と話した。