足利市水処理センター(足利市鵤木町)で9月9日、一般向けに施設公開が行われた。
同センターは、1977(昭和52)年6月に運転を開始した。市内から下水管を通って集まった汚水を、ごみなどを取り除いた後、微生物の働きで浄化処理を行い、河川へ放流している。施設の広さは6万2000平方メートルで、1日の処理水量は6万8218立方メートル。
下水道事業や水処理センターの現状について理解を深め、関心を持ってもらうことを目的に行う施設公開。コロナ禍で中止が続いていたため、4年ぶりの開催となった。当日参加者は、下水道の仕組み、正しい使い方、歴史などの紹介映像を鑑賞した後、職員の案内で普段は公開されていない施設内を見学した。
市内から訪れた富田しげみさんは「普段意識しないで使っている水が、これだけたくさんの工程を経て浄化されていることを知り感動した。改めて水の大切さ、ありがたさを感じた」と話す。
同センター所長の木村信夫さんは「下水道処理の仕組みなどに関心を持ってもらうことができた。今後も施設公開を継続していくため、今回の反省点を改善しながら、より多く子どもたちにも来てもらえるよう工夫していきたい」と話した。