足利市内の公立小中学校で、健康観察アプリ「LEBER(リーバー) for School」の運用が始まった。
「LEBER for School」の画面。学校へ体調や出欠席の連絡ができる
足利市は、児童生徒の個別学習と学力向上の支援や個別最適化された学びの提供などを目的に「AIドリル等による教育DX推進事業」を進めており、同アプリは同事業の一環として導入した。全国1448校で利用されているという。
保護者と学校の間でやりとりする「健康観察」や「出欠席」の連絡の効率化、学校から児童生徒への各種通知の送信など、より円滑な双方向の情報伝達手段の確立を目的とする。
足利市教育委員会は5月下旬、市内小中学校に在籍する児童生徒の保護者へアプリの登録を依頼した。一番早い学校では6月1日から運用がスタートし、7月5日現在、市内の小中学校全33校で運用がスタートしている。
アプリの運用期間は、2026年3月末までの3年間を予定する。同委員会教育研究所の岡部陽一課長は「運用が開始になってから、学校現場だけでなく保護者の方からも、『出欠席の連絡など、連絡が楽になった』という声を耳にする。アプリの導入で、情報を早く適切に配信できるようになった。今後、より良い活用につなげていきたい」と話す。