足利の吉祥寺(足利市江川町)で「吉祥寺あじさい弁天まつり」が6月18日、開催された。
吉祥寺は弘長年間(1261年~1263年)に源姓足利氏5代目頼氏(よりうじ)が創建したと伝えられている。境内の南側の斜面には15種1500株のアジサイが植えられており、市民から「あじさい寺」と呼ばれ親しまれている。
今回で34回目となる祭りの当日は、食べ物や雑貨、和小物の販売のテントやキッチンカーなどが出店した。本堂の前では打楽器のハンドパンとギターの演奏会が開かれた。主催者発表で500人の来場があった。
天台宗義任山吉祥寺第24代住職の本橋亮智さんは「アジサイは5年かけて植え替えを行い、役員さん、職員さん、檀家さんの力を借りてこれだけ咲くようになってきた。来年に向けて花をもっと充実させたい。お寺のイベントなので仏様とのご縁、人とのご縁を結ぶ場所にしていきたい」と話す。
ハンドパン演奏で参加したTAPPYさんは「SNSを通じてご住職から声をかけてもらった。お寺での演奏は初めてで楽しい。とても気持ち良かった。お寺の雰囲気を壊さないようにしっとりとした演奏に気を配った」と振り返る。
市内から家族3人で初めて来たという相良隆行さんは「お寺でイベントというのはなかなかない。アジサイを見に来ていろいろと楽しめるのがいいと思う」と話す。