航空機向けの部品を製造しているエアロエッジ(足利市寺岡町)が12月12日、金属積層装置(3Dプリンター)導入に伴い報道関係者向けの工場見学ツアーを行った。
同社は、仏大手の航空機エンジンメーカー「Safran Aircraft Engines」向けに難削材のチタンアルミ(TiA1合金)を精密切削した新型ジェットエンジンのタービンブレードの量産化を進めている。
3Dプリンターによる造型技術は既に欧州では活発に研究開発が進んでおり、航空機部品産業でも米CFMインターナショナル製の最新鋭エンジン「LEAP」のエンジン燃料ノズルが3Dプリンターで製造され実用化されている。同社は、国内で3Dプリンターによる造型技術が世界に一歩後れを取っていることに危機感を抱き、今回この分野への新規参入と投資を決めた。
同社執行役員技術統括の水田和裕さんは「現在、地域で雇用を生み経済を活性化していく一方で、親会社である菊地歯車(福富新町)のDNAを引き継ぎ、この足利の地でグローバルビジネスのエクセレントモデルケースになりたい」と意気込みを見せる。