栃木県の自動運転バス実証実験が3月18日、JR足利駅(足利市伊勢町1)と東武足利市駅(南町)を結ぶルートで始まった。
「栃木県ABCプロジェクト」として、自動運転システム(Autonomous)、バス(Bus)、本格運行を目指した挑戦(Challenge)の頭文字から名付けられた実証実験。2021年度に始まり、今回で県内7カ所目となる。
運行ルートは、JR足利駅~太平記館~東武足利市駅、東武足利市駅~織姫神社前~鑁阿寺前~足利学校前~JR足利駅の2つ。1日6往復で合計12便を運行する。車両はフランスNAVYA(ナビヤ)社製ARMA(アルマ)を使用し、実験では乗客最大7人のほか、運転手1人、保安員1人が乗車する。最高速度時速20キロ未満で走行する。
17日、実証実験に先立ち、太平記館(伊勢町3)で出発式と関係者向けに試乗会が行われた。栃木県県土整備部坂井康一部長は「今回は足利学校や鑁阿寺周辺を走行するので時速20キロ未満の車両を採用した。このタイプの車両で市街地を走るのは、県内では初で全国的にも少ない。持続的にこうした実証実験を行っていくには技術力だけではなく、地域住民の方の理解、周辺の交通環境の関係性なども重要となってくるので、しっかり実証していきたい」と話した。
試乗無料。申し込みは「栃木県ABCプロジェクト」ウェブサイトで事前予約乗車枠が1便4席、当日現地乗車枠が1便3席を受け付ける。いずれも先着順。今月27日まで。