足利のパン店「ブーランジェリー パルク」(足利市西砂原後町)が10月19日、オープン10周年を迎えた。
店主の多奈村洋一さんは北海道出身、足利市在住。20歳から15年間、東京の「神戸屋レストラン」でパン職人の技術を磨いた。「35歳までに独立したい」という夢を持っていた多奈村さんは、子どもが小学校に入学するタイミングで、妻の出身地である足利へ移住し、2012(平成24)年に同店をオープンした。店舗の場所が「足利市総合運動場」のそばであることから、多奈村さんの息子が公園にちなんだ名前を提案し、フランス語の「公園」である「パルク」と名付けた。
1番人気は、角が少なく、耳まで柔らかいという「山型食パン」(ハーフ270円、1本540円)。季節の限定メニューも合わせて約80種のパンのうち、8割はオープン当初から変わらず並ぶメニューだという。
10月26日から30日まで10周年記念イベントを開催し、5日間で延べ700人が来店した。5種の限定パンを30個ずつ用意したところ、午前中で売り切れとなり、再販を求める声も多いという。5日間各日先着100個のエコバッグも、開店から2時間ほどで全て配布した。
多奈村さんは「10周年のお祝いにお花を頂いたり、イベント期間には差し入れを持ってきたりしてくれる人もいた。たくさんの人に応援してもらっていると感じ、11年目に向けて気持ちが引き締まった。これからも多くのお客さまにパンを届けていきたい」と話す。
営業時間は9時~18時。月曜・火曜定休。駐車場有り。