「第106回足利花火大会」が8月6日、足利市内を流れる渡良瀬川河川敷で開催された。
1903(明治36)年に始まった同大会は、例年8月の第1土曜に開催しており、毎年県内外から多くの観覧客が訪れる。新型コロナウイルスの影響により2年連続で中止となったため、2019年以来、3年ぶりの開催となった。
この日の最高気温は29度。猛暑日だった前回よりも過ごしやすい陽気となり、天候に恵まれた。市内では家族連れや浴衣姿のカップルなどが、昼過ぎから会場へ徒歩で向かう姿が見られた。
3年ぶりの花火を待ち望んだ36万人(主催者発表、2019年は54万5000人)の来場者が見守る中、19時15分に大会がスタート。感染症対策として、1時間45分から1時間への時間短縮、桟敷席の中止、マスク着用・大声禁止・黙食等の徹底を呼びかけた。例年よりも短い開催時間となったが、来場者らは約2万発の花火を楽しんだ。夜空に輝く打ち上げ花火に、観客席からは大きな拍手が上がった。
市内在住の女性は「以前は当たり前に見ていたが、3年ぶりだったので『こんなに感激するんだ』とありがたみを感じた。今日は涼しく心地よい天気で、かわいい花火もあって、最高だった」と話した。