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足利で企画展「オンリーワンがいっぱい」 障がい者支援施設のアート作品展示

壁一面にさまざまな作品が並ぶ

壁一面にさまざまな作品が並ぶ

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 障がい者支援施設のアート作品を展示する企画展「Only One(オンリーワン)がいっぱい」が7月21日、足利のギャラリーカフェ「artspace & cafe」(足利市通2、TEL 0284-82-9172)で始まった。主催は社会福祉法人渡良瀬会。

かしわ荘の展示には織物も

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 同会は1963(昭和38)年、栃木県で初となる障がい者支援施設「かしわ荘」(葉鹿町)の運営を始めた。利用者は入所して集団生活を送る。同施設は利用者が少しでも生活に「潤い」を感じられるよう、文化活動やスポーツなど、さまざまな活動を日常に取り入れた。その一つが絵画などの制作だったという。

 今回が2回目となる同展は、施設生活の中で生まれた絵画などの作品70点以上を展示する。障がいを持つ人が描いた作品を「せっかくなので広く一般の方に見てほしい」「作品を展示することで少しでも障がいについて理解してもらいたい」という思いで開く。

 障がい者支援施設「かしわ荘」「緑ヶ丘育成園」「栃の葉荘」「みどり」「コミュニティーセンターよこまち」(以上、葉鹿町)と「小俣宿」「らふ」(以上、小俣町)の7施設の作品を出品する。額装した絵画を中心に、コラージュ、織物、立体作品を展示。作品は小さなものから横1メートル以上のものまで、色鉛筆、ペン、水彩、クレヨンなど、出品者それぞれが選んだ画材・技法で描かれた作品が並ぶ。

 初日の21日は、入れ代わり立ち代わり来場者が訪れ、在廊した職員らに質問する姿や絵の感想を話す姿が見られた。同会職員の柏瀬旬さんによると、施設の利用者らも訪れ、展示された自分たちの作品を見てとてもうれしそうにしていたという。

 柏瀬さんは「一般の方が障がいのある方と接点を持つことは日常では少ない。多くの方に作品を見てもらい、障がいを知ってもらえれば。日常の生活の中で、困っている方がいたら声を掛けてみよう、などアクションのきっかけになれば」と期待を込める。

 作品をプリントしたクリアファイルやTシャツ、トートバッグなども販売する。営業時間は11時~18時(最終日は16時まで)。月曜・火曜定休。7月31日まで。

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