学ぶ・知る

足利で運慶「大日如来坐像」を今夏公開へ 32年ぶりに里帰り

国重要文化財「大日如来坐像」(提供:東京国立博物館)

国重要文化財「大日如来坐像」(提供:東京国立博物館)

  • 54

  •  

 国の重要文化財で、足利市ゆかりの文化財「大日如来坐像(ざぞう)」が、7月から10月にかけて、足利市立美術館(足利市通2)で展示される。

人物埴輪(童女)(提供:東京国立博物館)

[広告]

 6月21日に行われた定例記者会見で、早川尚秀足利市長が展示の決定を発表した。地元での展示は、1990(平成2)年に同市で行った「市政70周年記念文化財展」以来32年ぶりだという。

 同像は、鎌倉時代初期の作品で、足利氏第2代当主で鎌倉殿(源頼朝)の義弟である足利義兼が運慶に作らせたといわれる。1988(昭和63)年に国の重要文化財に指定された。市によると、義兼が創建した樺崎寺(樺崎町)に安置されていたものが、光得寺(菅田町)に移されたという。現在も光得寺の所有であるが、文化財保安・保全のため、東京国立博物館(東京都台東区)に寄託されている。

 「いちご一会とちぎ国体・とちぎ大会」開催記念で行う足利市立美術館の企画展「あしかがの歴史と文化 再発見! -鎌倉殿の義弟 足利義兼の祈り 大日如来坐像-」で、7月30日~10月10日に展示される。市の縄文時代から鎌倉時代に焦点を当て、計400点の文化財を紹介する展示で、国立博物館収蔵品貸与促進事業の支援を受け、市出土の古墳時代の埴輪(はにわ)「童女」など15点も、同時に里帰り展示される予定。

 足利市立美術館の片柳孝夫館長は「長い年月を経て、地元で大日如来坐像などを展示できるご縁を頂いた。この機会に市内外の多くの方に見てほしい。特に子どもたちに見てもらうことで、自分たちが暮らす足利市が『歴史と文化のまち』であることを実感してもらえれば」と話す。

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース