アート展「顔の石」が6月21日から足利市民活動センター(足利市相生町)で開かれている。
出展者の山口魅エコ(本名=美枝子)さんは、水彩画や木彫りなどのアート制作を行っている。今回は、同市を流れる渡良瀬川で拾った石の凹凸を顔に見立て、アクリル絵の具で塗った作品約110点を展示する。
2007(平成19)年頃から石に顔を描き始め、展示は今回が初めてとなる。制作当初は、石にある傷を見て顔をイメージし、絵を描いたことから始まった。その後、社会を風刺した「石の顔」へ作風が変化したという。今回の展示は「はびこる悪」「消費社会」などを表現したさまざまな石の表情が並ぶ。すぐに顔が思い付く石もあれば、1年、2年と置いておくことで急に顔のイメージが生まれる石もあるという。
山口さんは「石の凹凸や気質を利用して顔を表現することで、自分の想像以上のものができる。面白いと言ってもらえるとうれしい。社会問題について少しでも考えてもらえれば」と呼びかける。
開催時間は10時~19時(最終日は15時まで)。土曜・日曜休館。今月30日まで。最終日は山口さんが在廊する。