3月で閉校する足利女子高校(足利市有楽町)で3月13日、「八千草会解散総会・足女高校舎を懐かしむ会」が開かれた。
同校は、足利高校(本城1)との統合により、今年度末で112年の歴史に幕を閉じる。新校舎整備のため、現校舎は今春から解体予定。閉校に伴い解散する同校同窓会「八千草会」が、「解体前に別れの会を開きたい」と企画し、解散総会に合わせ校舎見学会の開催が実現。女子高として同窓生が集う最後の場となった。
10時から行われた「八千草会総会」は、OGや教職員のほか、学校関係者の来賓が出席。松嶋英子会長や佐藤弘道校長らがあいさつした後、2021年度の収支決算や新校同窓会について報告した。
総会後は思い出の詰まった学び舎を見学。事前に申し込んだ約1000人の卒業生が見学に訪れた。新型コロナウイルス感染防止のため、見学できる時間帯を卒業年で分け、校舎の開放範囲を一部にするなど制限を設けた。渡り廊下には、合唱コンクールや球技大会など過去の写真を展示。体育館では「足女(あしじょ)どら焼き」「リカちゃん」を販売。来校者らは、立ち止まって校舎に見入ったり、友人らと待ち合わせてにぎやかに見学したりするなどして最後の校舎に思いをはせた。
市内在住の石川美代子さん、宇都宮市から参加した半田かほるさん、群馬県桐生市から参加した鶴見和子さんは1960(昭和35)年に卒業したOGで、この日久しぶりに再会したという。「みんなに会いたくて楽しみに来た。校舎も無くなるのは少し残念だが、仕方のないこと」「体育館でバスケットをした記憶がよみがえり、最後に懐かしい場所に来られて良かった」「久しぶりに顔を合わせることができてうれしい」と話していた。